戦争も宇宙時代


 宇宙開発は1960年代のアメリカとソ連の開発競争によって進歩しました。なぜ米ソはあんなにむきになって競争をしたのでしょうか。実は当時の冷戦下の米ソにとって、宇宙技術は軍事的に非常に利用価値のある分野であり、二国は新時代の軍事開発においてどちらが先に主導権を握るか、という競争をしていたのです。

 現在宇宙では、軍事衛星と呼ばれる人工衛星が無数に地球を周っています。
有名なのはやはりGPS衛星と呼ばれる航法衛星でしょう。GPSとは、GPS受信機が3つの衛星からの電波を受信するとその地点の緯度、経度、高度を割り出してくれるシステムです。カーナビにも利用されていますが、元は兵士が戦場で自分の位置を調べるためのものです。
また上空から敵基地を写真に撮ってスパイする、写真偵察衛星も有名です。こいつは250キロ上空からでも数センチの距離を識別できる恐るべき解像度をもっています。
DSP衛星(ミサイル早期警戒衛星)は赤外線センサーによって地上での長距離ミサイルの発射を発見します。
他には通信衛星や気象衛星、レーダー偵察衛星などが利用されています。
これらの宇宙技術を初めてフル稼動させて戦ったのが1991年の湾岸戦争で、トマホークやパトリオット、ステルス爆撃機といった新兵器をサポートしていました。

 ところで、この軍事衛星のこんな平和利用はいかがでしょう。偵察衛星を災害対策に利用するのです。
まずアメリカから高性能の写真偵察衛星を買い、日本の上空に待機させておきます。そしてある程度の規模の地震等がおこったら、すぐに現地上空に衛星を配置し、写真を撮りまくるのです。
これならたとえ大きな被害が出て現地との通信が途絶えていても、現場に行くまでもなく、瞬時に極めて正確な被害状況がわかります。
われながらいいアイデアだと思うのですが、どうでしょうか?