ゾウリムシは死なない?
我々普通の生物は、細胞の分裂によって生長します。また細胞分裂は普通、分裂限界があり、ある程度分裂を繰り返すと分裂は止まります。そうでなければ地球は巨大生物の星になってしまいます。
また一般には生物の寿命は体重の関数であり、体重は細胞の分裂回数の関数であるといわれています。ところでゾウリムシのような単細胞生物は知ってのとうり分裂によって増殖するクローン生殖です。(ただし、異性のゾウリムシがいれば"接合"という有性生殖をする。)するとこいつらは、ほっておくと永久に分裂を続ける不死の生物なのでしょうか。
残念ながら(?)そうではありません。実はゾウリムシは異性を排除して接合を防いでも、自分だけで有性生殖ができるそうです。
その方法の1つめはクローン同士が接合して、異性を作り出す"同系接合"、もう1つは単独の細胞内で、核を再構成する"自家生殖"です。やり方は、まず細胞内で2つの生殖核を作り、これを同系接合では互いに1個づつ交換し、自家生殖では2つがそのまま融合して受精核を作ります。これによって、ゾウリムシは外からはわかりませんが、古い者から新しい者への世代交代を果たすので、クローンが永久に生き続けるわけではないのです。